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サギソウ
2013.08.15

 

  

大好きな花のひとつ、可憐なサギソウ。

 

白鷺に似ていることから名付けられたこの花。

ほんとうに羽を広げている白鷺のようにみえますね。

 

鷺草の名前の由来は、現在の世田谷が舞台。

室町時代、世田谷城主吉良頼康には、家臣奥沢城主大平出羽守の娘・ 

常磐姫という美しい側室がいて頼康の愛を一身に受けていました。

しかし、古くからの側室達が妬んで、常磐が不義をしたとあらぬ告げ口をしたため、常磐姫は遠ざけられてしまいます。  
悲しんだ常磐は幼い頃から愛育した白鷺の脚に遺書を結び、
両親の住む奥沢城に放ちました。
たまたま奥沢城付近で狩をしていた頼康が白鷺を射落としたところ、脚に手紙が結んであったので開いてみると、常磐の遺書でした。
驚いた頼康は帰館しましたが、ときすでに遅く常磐は落命していました。

白鷺の射落とされた場所から一本の草が生え、
やがて鷺に似た可憐な花を付けた・・・

これが世田谷の常磐伝説と言われるものです。


話にはいろんな形があり、真偽ははっきりしませんが、
 
九品仏の浄真寺の境内には鷺草園があり、参拝客の目を楽しませています。
 
鷺草は昭和43年に常磐伝説にちなんで世田谷区の区花になりました。
 
頃は8月上旬から下旬。
 
夏の季語としても親しまれていますー

 

 

 

      

観るべき映画
2013.08.12

休みの日は、できる限り時間をつくって、映画を観るようにしています。

先々週の宮崎駿の「風立ちぬ」、先週の「終戦のエンペラー」に続いて、

今日観た映画は、「少年H」。

 

激動の昭和初期。

異国情緒あふれる神戸を舞台に、「戦争」という名の激流の渦に巻き込まれながらも、

勇気と信念と愛情をもって生き抜いた、名もなき家族の物語ー

 

1997年に妹尾河童の自伝的長編小説として刊行された「少年H」。

そのユーモアある文体・魅力的なエピソードは読者の心をつかみ、またたく間にベストセラーとなり、

老若男女、幅広い層に世代を超えて読み継がれ、なんと!上下巻売上340万部のミリオンセラーを記録。

刊行から15年経った今でも重版を続け、その勢いは英語版・韓国版・中国版も出版されるほど。

現在、高校の試験問題に取り上げられ、中学二年の国語の教科書にも収録されるなど、

まさに国民的、世界的ベストセラー小説。

満を持しての映画化となった「少年H」。

戦争の記憶が薄れてゆく今、圧倒的なリアリティと説得力を持って、

当時の人々の日常を伝えてくれる。

舞台は戦時中の日本。

過酷な時代の中であっても、愛と笑いにあふれる家族の姿、父から子に語る言葉は、

普遍的なメッセージとして観る者の心に響きます。

 

大空襲に襲われ、終戦を迎えた時、街はみな見渡す限りの焼け野原。

多くに人が傷つき、失われ、生き残った人の苦悩。

今だからこそ、今だからこそ、

届けたい、観てもらいたい、感じてほしい。

あの頃の日常を覚えている人、あの頃の日常から遠く離れた世代にも・・・

そんな、映画でした。

 

自国の歴史を、先人の過酷な体験、そして血と汗にまみれ這い上がってきた努力。

わたしたちは、それらを知る義務があるのではないかー

3つの映画を観て、痛烈に感じたことでした。

 

 

 


 

        

 

 

 

 

ヨシ焼き
2013.08.05

関東平野の真ん中、栃木、群馬、埼玉、茨城の4県にまたがる渡良瀬遊水地。

世界最大級のヨシ原が広がる湿原です。

面積は33平方キロ。東京ドーム700個分の広さで全国でも釧路湿原につぐ規模です。

ここには絶滅危惧種の植物・昆虫・鳥など、それぞれ驚くほどの種類が確認されており、

ここにしかいない、貴重なものも数多く生存しています。

 

なぜ、そのような生態が生まれるのでしょうか。

まずは、自然を愛する人々との共生で生態系が保たれていると言えます。

そして最大のポイントは、ヨシ焼きでしょう。

この地の風物詩となっているヨシ焼きは、ヨシに寄生する害虫の駆除と、

貴重な湿地環境の保全を目的とされています。

広大な敷地から立ち上る炎と煙は、圧巻です。

焼け野原から、また新しい芽がのび、やがてまた美しい風景に戻るー

 

人々はヨシを刈ってヨシズを作り、魚をとって食し、植物を愛で、鳥と歌う。

こうした人々と自然との共生共存こそが、失われゆく自然を食い止める最大の方法に思います。

 

ヨシ焼きをみて、芽吹くのをみて、そうしてまた元の風景をみていると・・・

戦後の焼け野原から、見事に日本再生を果たした先人たちの凄さと重なりあうのは、

わたしだけでしょうか。

ヨシ焼きをした直後のような被災地も、その後みごとに植物がしげる渡良瀬遊水地のように、

さまざまなものが芽吹き、生き生きとした生活をとり戻せることを、祈らずにはいられません。

 

   

   ヨシ焼きの灰の中から芽吹き咲く そのたくましさ愛しかりけり

 

 

 

                 

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