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雪は天からの贈りもの
2014.02.04
 
とうとう、雪が降ってきました。

雪が降って悦ぶのは、
子どもたちと、仔犬と、スキーヤーくらいかもしれませんね(笑)。
ほとんどの人にとって、雪はとても厄介です。交通は乱れるし、片づけも大変。

では、なにゆえ「雪は天からの贈りもの」などという言葉が生まれたのでしょう。

いくつかの理由があるかもしれませんが、
わたしは乾燥地方にとって雪ほどありがたいものはないから、と思います。
 
雪は、天然の「ダム」になるのです。

大きなブナの木の森は、
葉を広げた木そのものと地上に積もらせた落葉と腐植土のおかげで、
ブナの木1本で数トンの水を保水する「自然のダム」をつくります。
だから真夏、たとえ数週間に一滴も雨が降らなくとも、山からは清水が流れ、川は枯れません。
山によっては、水筒を持たなくても飲み水に不自由しない所があるくらい。
 
一方、乾燥地ではこの森がないので、
長期間雨が降らなければ草は枯れ、草食動物も生きられず大量死してしまいます。
しかし、高い山が背後にあればそれがダムになり、いつも山から恵みの水が流れてきます。
たとえ年間降水量300ミリ程度の乾燥地でも、
ある程度の標高のある山岳地なら降った雨は、雪になります。
雪は雨と違って、すぐに流れ去っていかず、大地に張り付いてくれる。
だから「ダム」なのです。
そこが太陽の当たらない北側(南半球なら南側)であれば、雪は雪渓となってずっと残る。
そして雪渓の末端で少しずつ溶け、川となって下流を潤します。

首都圏だって、この雪の恵みを大いに受けています。
例えば群馬県北部の山岳地帯の降雪がおかげで、
利根川は古来から豊富な水量に恵まれました。
 
江戸の水運の要となったし、
この豊富な水で、酒や醤油の醸造業が利根川下流で栄えたのですから、
何とも有難いこ雪の恵みではありませんか。

つまり冬に雪が少ないと、その夏の利根川の水量は減り、渇水を引き起こします。
梅雨期に雨に恵まれなくとも、群馬県北部の冬が豪雪でありさうすれば、
水の不安は少ないのです。
それを思ったら、少しは雪も愛おしく感じてもらえるのでさはないでしょうか(*^^*)

 
  雪は天からの贈りもの。
 
祖父はそうした想いを抱いて、わたしの名をつけたのではないか…
ふっとそんなことを思いながら、舞い落ちる雪を眺めています。
 

     

       

(写真は祖父母が愛してやまなかった東山温泉の老舗宿「向瀧」)
 
 
 
 
成人式
2014.01.15

新年のご挨拶が遅れました。

あらためまして、

明けましておめでとうございます。

 

本来であれば、本日1月15日が成人の日。

成人の日といえば、忘れることのできないお話があります。

それは、

政治家・山田宏氏が、杉並の区長をされていた時、

毎年、成人された皆さんへ向けて話されていたご挨拶です。



 「新成人の皆さん本日は成人の日を迎えられましておめでとうございます。

是非、今日から社会の一員として大人として尊敬される大人として、

一歩一歩あゆんでんでいってほしい・・・そう思っています。

今日の日を一番喜んでいるのはたぶん皆さんのご両親やおじいちゃんおばあちゃん方

ご家族だと思います。

20年間皆さんを大事に育ててきたご両親に対して、

今日の成人の日は自分たちが喜んでお酒を飲むだけでなくて、

家に帰ったら、ご両親に本当に20年間ありがとうという、

皆さんにとって今日は感謝の日になります。 ...

これから自分で独り立ちしていくために、これまでお世話になったご両親やまた先生方に対し

ありがとうという気持ちでいてほしい・・・そう思います。

また、皆さんがこうやってきれいな着物を着て良い洋服を着ていられるのは、

ご両親やそして又先生だけではありません。

皆さんを育んできた日本や世界という社会があったからだと思います。

なぜここまで豊かになったかというと尊いいろんな犠牲がありました。

皆さんがこうやって20歳、65年前にも20歳の人がいました。

そのとき日本は戦争のなかにありました。その皆さんと同じ年の人の遺書を

毎年読んでいますからそれを皆さんに披露します。 

 

『私は突然いくことになりました。

私が今まで、ただただご両親様にお世話になり、

また数々の心配をおかけしたことをお許しください。
 

今までご両親には何とかして安らかな生活をさせたいと思っておりました。

それもできませんでした。

武人の空想でした。

ほんの少しだけではありますがこのトランクに入っている品は、

私が一所懸命ためたものです。

食べたかったのを食べずにためました。

大きな箱の中に入っている清酒その他の品は、

7月30日出撃準備命令と同時に出撃者のみがいただいたものです。

生牡蠣等皆様と一緒に食べたかったのですがそれもできませんでした。

本当につまらぬものばかりですが、これが私の最初で最後の心からの品です。

箱の品は私の写真と一緒に食べてください。

では、皆様は十分健康に注意され最後までがんばってください。

私は立派にやり遂げます』

 

皆さんと同じように成人式だった。

こういう人達が尊い犠牲を払って今の日本があるんですね。

だからぜひ今日の成人式にあたって皆さんは昔の人達にも感謝してほしい。

こういう人達がいたからの時代があります。

どうかそういう人達の分まで立派に生きてください。

さて、最近は命を投げ出したり人の命をかってに奪ってしまう事件が相次いでいます。

うやって尊い命をもらった皆さんですから、

ぜひ皆さんに心がけてほしいことがあります。

それは、それぞれの人にはここにいるすべての人一人残らず生まれてきた意味があり

生まれてきた価値がある。

そのことで今、悩んでいる人もいるでしょう。

しかし、生きている人にすべての人に、生まれてきた意味があるということを

皆さんにお伝えしたいと思います。

皆さんは昭和から平成元年の間に生まれてきた成人です。

昭和から平成に変わったということは昭和天皇がお亡くなりになったということですね。

その昭和天皇は大変立派な方でありました。

ひとつエピソードを申し上げます。

皇居に天皇陛下が住んでおられますよね。

那須の別荘に行って帰ってきたら、お庭の草が全部刈られていた。

それを見て天皇陛下が侍従をそばに呼んで

『どうして庭の草を刈ったのですか?』と問われました。

侍従の人は、「それは雑草が生い茂っておりましたので綺麗にいたしました」

そう答えたんですね。

すると天皇陛下はなんとおっしゃったと思いますか?

『君、雑草という名の草はないんだよ。

草にはみな名前がついているんだ。

それぞれの草はそれぞれのところで精一杯生きているのだよ

雑草という言葉は人間の傲慢さだ。これから気をつけなさい。』

こういうふうに言われた。 

分かりますか?

雑草という草はない。それぞれの草に名前がある。 

人間もそれぞれの人に意味があるんですね。

秋の野山も春の野山も彩る赤や黄色や緑、さまざまな色がある。

も、あれがどんなに美しい色でもひとつの色だったら綺麗になりません。

緑があり黄色があり赤があり白があり黒がありいろんな色があって

初めて秋の野山の美しさがあります。

木も杉だけではだめです。鳥も鶯だけではだめなんです。

いろんなものがさまざまなものがいっぱいいて豊かになるんです。

みんなもそれぞれの人がそれぞれを大事にしていくことが、

皆さんにとってありがたいと思わなければいけない・・・そう思っているんです

だから今日皆さんが大人になるにあたって、

『皆も自分も』ということを是非考えてほしい。こう思っています。

それいけアンパンマン これはやなせたかしさんが書いた漫画です。 

最後に皆が幸せになるために心の中に留めておきたいやなせさんの

詩を読みますから良く聞いてくださいね。 

『人は何のために生まれてきたのか
人は人を楽しませるために、喜ばせるために生まれてきたのです。
人は人の笑顔を見るのが大好きなのです。
自分の得意技で誰かの笑顔を見たいのです。
歌の上手な人は歌って、料理の上手な人は料理を作って
自分の得意技で誰かの笑顔を見る
それを見るとまた嬉しくなって、またがんばろうという気になるのです。
何が一番幸せだと思いますか。お金を得ることですか?
おいしいものを食べることですか?いい家に住むことですか?出世することでしょうか?
一番幸せなことは、自分が誰かの役に立っているなぁということを実感することです。
一人でもどんな人でも自分の得意技が必ずあるはずです。

その得意技で誰かを喜ばしてほしいです。
それが自分だけではない自分もみんなも喜ばせることにな
ると思います』

 

さあ成人の皆さん、

今お話したようにまずはご両親にありがとうという気持ち、

それから過去、日本を導くために尊い命を失った人達の心に思いをはせてほしい。

そして最後に自分が幸せになるために自分の得意技で誰かを喜ばしてほしい。

れが私が皆さんへの成人式でのメッセージです。

皆さん心に留めて今日からがんばってほしいと思います。 

皆さんの前途を心から祝してお祝いの言葉に代えます。

おめでとうございました」

 

 

いかがでしょうか。

このような素晴らしい魂をお持ちの政治家もいるのです。

日本も、捨てたもんじゃありません。

大切なのは、国民はこのような政治家を世に送り出さなければならないー

ということではないでしょうか。

 

 

 

 


小さなともしび
2013.12.26

友人から「新刊の出版、おめでとう!」という葉書が届きました。

仕事と家事で忙しいはずなのに、

「ちいさな祈り同様に、止まらなくなって一気に読んじゃったわ」と。

そして携帯には、わたしの拙著『小さなともしび』が書店に陳列されている様子まで

写メールしてくれたのです(下の写真)。

彼女は、エッセイの棚や平置きになっているところをくまなく探したらしいのですが

見当たらず、店員さんに聞いたそうな。

すると、書店の入口にあるメイン棚のど真ん中に並べられてありビックリ!!

それを知ったわたしも、ビックリでした。

宇都宮では一番大きな本屋さん『落合書店』。

社長にも奥様にもまだお逢いしていないのに、

電話でのわたしの申し出を快く受けて下さり、

東武百貨店・べルモール・ララスクエア・本店の四ヶ所に置いて戴いています。

ほんとうに、有難きことです。

 

本が売れなくなって久しいけれど、

本のタイトル・表紙・手に取る瞬間・ページをめくるワクワク感・・・

その愉しさを体感できる本になれたらいいな〜と、ふっと思っていた矢先、

読者のお一人、山口県防府市の市長さんからお便りが届きました。

「ワクワク、しみじみ、読ませて戴きました。

今は妻が読んでおり、次は娘が読みます。

そして、息子のお嫁さんへと渡っていく予定です。

みんなに読んでもらいたいと思う、そんな本でした。

出版おめでとう!」と綴られてありました。

なんて嬉しいお便りでしょう!

 

祖母から聞いた言の葉が、多くの方々の心に沁みていく。

祖母の教えが、繋がっていくー

 

ああ!きっと、こういう気持ちを「倖せ」とよぶのでしょうね。

 

  おばあちゃん、みてますか?

 

  おばあちゃん、

 

  おばあちゃん、

 

  ほんとうに、うれしいね。

 

 

        

 

 

 

 

                           

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