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けがれなき雪
2013.02.05

 

みなさま、こんにちは。

今、中国の大気汚染が大問題になっていますね。

北京の街が、まるですっぽりと霧に包まれているかのような光景に、とても驚きました。

とても細かい微粒子のため、マスクはほとんど役に立たないといいます。

北京に一日滞在すると、なんと!タバコを21本吸ったことと同じ悪影響を及ぼすとか。

ちなみに去年一年間で、大気汚染が原因で死亡した人の数は、8600人。

 

そんな強力な大気汚染が、日本にも流れ込んできています。

しかも恐ろしいのは、雪の中には汚染物質がより多く含まれるというのです。

 

明日の予報は、大雪。。本当に恐ろしいですね。

できるだけ外出を控えるなど、各自が予防することが大切かと思います。

 

それにしても…

純白の雪が、大気汚染で黒ずんだりすることを想像しただけで、悲しくなります。

雪景色は、こころ洗われる景色の一つと思っているからー

せめて皆さまには、汚れなき美しい会津の雪景色を観ていただきたく、

東山温泉の老舗・向瀧の、雪見ろうそくの画像をアップしましたので、お愉しみください(^-^)

     

 

        

        ろうそくの 揺れるあかりに照らされて ああ美しき 純白の雪

 

 

 

 

          クリックすると元のサイズで表示します
 

目を覚ますとき
2013.01.29

 

 今は亡き祖父母は、どちらも教師をしていました。

 

長生きした祖母は、亡くなるまで…いえ、亡きあともなお、多くの教え子に慕われていました。

祖母が教師になって間もないころ、貧しくて鉛筆さえも買えない生徒がいました。

祖母はその子の机の引き出しに、きれいに削った鉛筆3本を、人知れずそっと入れていました。

それは、その生徒が卒業するまでずっと続けられました。

卒業式の朝ー

少年は目にいっぱいの涙をため、祖母に深々と頭を下げ、言いました。

「先生!先生のお陰で僕は卒業することができました。ありがとうございました」

     

     お陰…。

 

 そう、少年は鉛筆をありがとうと頭を下げたわけではなく、

誰にもわからぬよう、陰で支え続けた祖母の、その真心に頭をさげたのでしょう。 

 

 

 祖父は、早くに亡くなりましたが、その姿・微笑みは今もくっきりと憶えています。

校長職を定年退職した祖父は、まるで寺子屋のように自宅を開放して、

子どもたちに書道を教えていました。

貧しい子も、裕福な子も分け隔てはしませんでした。

もちろん、お金なんていただきません。その代わり、両親や祖父母たちが「食べてくなんしょ」

と持ってくるお米や野菜は有難く頂戴し、それらが食卓にのぼると「これは○○くんの両親が、

汗水たらして育てたお米だ。有難いのぅ」と必ずそれらにお辞儀をして食しました。

また、鶴ヶ城近くの武徳殿でも、祖父は無償で中学・高校生に弓道の指導をしていました。

いつも柔和な祖父の、凛としたたたずまい・キリリとした姿に驚き、幼心にも誇らしく思え、

「おおきくなったら、じいじに弓を習う!」と胸に刻んだのが昨日のように想い出されます。

しかし、脳溢血を患い、わたしが小学2年になるのを待たずに祖父は他界し、わたしの夢は

儚く消えてしまいました。

ところが何十年も経った今になっても、どうやら弓道への想いだけは消えていません。

祖父は亡くなっても、祖父の魂はわたしの中に生き続けているからかもしれませんね。

  

 さて、では祖父や祖母は特別の教師だったのでしょうか。

いいえ。教師とは本来そうした存在でした。

親・子ども・教師、この信頼関係は実に素晴らしいものであり、揺るぎないものでした。

いつの間にその関係が破綻してしまったのでしょうか。

なにがどうなって、近頃のような虚しいニュースが飛び交うようになってしまったのでしょうか。

一番の大きな原因は、先生を敬い・信頼し・育てる父兄がいなくなってしまったから…

と、わたしは思います。

大人はみな、教師を「先生さま」と呼んでいました。

子どもや孫が先生に殴られたと聴けば、子や孫を戒めしかりました。

それほど信頼してもらっていた教師の胸中はどうでしょう。

「有難いことだ。もっともっと愛される教師になろう!」と想ったに違いありません。

聴けば今、生徒が教師の評価をしてはどうかー  という話し合いがされているといいます。

 

   そろそろ目を覚ましませんか。

   いにしえの人々の生活を、精神を、その生き方を、想い出してみませんか。

         

 

 

          わたしは今、弓道への入門を秘かに企んで(笑)います。



            

 

 

 

 

まぼろし
2013.01.24

 

厳しい寒さが続いておりますが、みなさま如何おすごしでしょうか。

先日の「大寒」から節分ころまでは、一年の中でもっとも寒い時季。

指の先はひび割れ、身体が縮こまるせいか肩がこり、洗濯物が乾きにくい、etc…。

雪の降る日に生まれたわたしでも、冬が苦手なのはそうしたことがあるからなのです。

一方、その寒さに恩恵をうけているものも少なくありません。

「寒仕込み」などは、その最たるもの。

この頃に汲んだ水は、その冷たさから雑菌がすめないほど清いと尊ばれ、

その水でお醤油やお味噌、そして日本酒などの仕込みが行われます。

じっくりと熟成された味わいには、「厳しい寒さ」いうエッセンスが入っているのですね。

また、この頃いただくお便りが 寒中見舞い。

 

 

    寒くて、風邪などひいてはいないか。

    寒さで、外に出られず困ってはいないだろうか。

 

そうした相手を想いやる心で、一文字一文字したためる手紙や葉書には、

書き手の掌のぬくもりが感じられるものです。

逢わずとも、声さえ聴かずとも、互の心が寄り添える…なんて素敵なことでしょう!

 

実は先日、わたしはそれを実感したばかり。

なかなか逢えない友人からの葉書や手紙を、たくさん戴きました。

その中の一つをご紹介します。

 

    初雪に、白妙の衣を着た神宮の森をぬけて、美術館に行って参りました。

    亡きおばあ様を偲ばれての「幻」。いつも以上の渾身の作品に心打たれました。

        (中略)

    書展のお知らせ、ほんとうに有難うございました。

    ながいことお逢いしておりませんが、いつも気持ちは通じていると感じています。

    エッセイ、書、そしてお店のお仕事とお忙しいとは思いますが、頑張って下さいね。

    再会を楽しみにしております。

 

雪の降る寒い中・忙しい中を、足を運んでくれた女友達の葉書を手にした時、

わたしの胸は温かいものでいっぱいになり、気づけば頭を下げていました。

他にも、「今、まさにあなたの作品の前におります」からはじまる、

熱くて心のこもった長いメールを、会場からダイレクトに送って下さった人もいました。

また、お忙しい中足を運んで戴いたうえに、フェイスブックに作品の写真を載せ下さった

ジャパニストの編集長・高久多美男さん。

ほんとうに有難くて、ありがたくて、言葉になりません。

そうした多くの友人を持てたことの倖せを、わたしは今回あらためてしみじみと噛み締めました。

そしてこれもみな、亡き祖母を偲んで書いた作品、「幻」のおかげだと感じています。

「行きたかったのに、仕事の都合上観ることが叶いませんでした」といって戴いている人の中に、

フェスブックをされていない方もいらっしゃるということなので、新たに画像を載せました。

なお、近々写真家が撮影したネガが届きますので、そのさい画像を入れ替えたいと思います。

 

拙くも、祖母の大きな温かい胸の中に抱かれているかのような作品になったかな〜と、

秘かに自負しています。

 

   

                筆先に 祖母のおもかげ 偲ぶまぼろし

 

 

        写真: 厳しい寒さが続いておりますが、みなさま如何おすごしでしょうか。
 先日の「大寒」から節分ころまでは、一年の中でもっとも寒い時季。
 指の先はひび割れ、身体が縮こまるせいか肩がこり、洗濯物が乾きにくい、etc…。
 雪の降る日に生まれたわたしでも、冬が苦手なのはそうしたことがあるからなのです。
 
一方、その寒さに恩恵をうけているものも少なくありません。
 「寒仕込み」などは、その最たるもの。
 この頃に汲んだ水は、その冷たさから雑菌がすめないほど清いと尊ばれ、その水でお醤油やお味噌、そして日本酒などの仕込みが行われます。
 じっくりと熟成された味わいには、「厳しい寒さ」いうエッセンスが入っているのですね。
 また、この頃いただくお便りが 寒中見舞い。
 
寒くて、風邪などひいてはいないか。
 
     寒さで、外に出られず困ってはいないだろうか。
 

そうした相手を想いやる心で、一文字一文字したためる手紙や葉書には、書き手の掌のぬくもりが感じられるものです。
 逢わずとも、声さえ聴かずとも、互の心が寄り添える…なんて素敵なことでしょう!
 
実は先日、わたしはそれを実感したばかり。
 なかなか逢えない友人からの葉書や手紙を、たくさん戴きました。
 その中の一つをご紹介します。
 
「 初雪に、白妙の衣を着た神宮の森をぬけて、美術館に行っ て参りました。 亡きおばあ様を偲ばれての「幻」。いつも以上の渾身の作品に、こころ打たれました。(中略)
    書展のお知らせ、ほんとうに有難うございました。
    ながいことお逢いしておりませんが、いつも気持ちは通じていると感じています。エッセイ、書、そしてお店のお仕事とお忙しいとは思いますが、頑張って下さいね。
    再会を楽しみにしております」
 
雪の降る寒い中・忙しい中を、足を運んでくれた女友達の葉書を手にした時、わたしの胸は温かいものでいっぱいになり、気づけば頭を下げていました。
 他にも、「今、まさにあなたの作品の前におります」からはじまる、熱くて心のこもった長いメールを、会場からダイレクトに送って下さった人もいました。
 また、お忙しい中足を運んで戴いたうえに、フェイスブックに作品の写真を載せ下さった、ジャパニストの編集長・高久多美男さん。
 ほんとうに有難くて、ありがたくて、言葉になりません。
 そうした多くの友人を持てたことの倖せを、わたしは今回しみじみと噛み締めました。
 そしてこれもみな、亡き祖母を偲んで書いた作品のおかげだと感じています。
 「行きたかったのに、仕事の都合上観ることが叶いませんでした」といって戴いている人の中に、フェスブックをされていない方もいらっしゃるということなので、新たに画像を載せました。
 なお、近々写真家が撮影したネガが届きますので、そのさい画像を入れ替えたいと思います。
 
拙くも、祖母の大きな温かい胸の中に抱かれているかのような作品になったかな〜と、秘かに自負している「幻」です。
 
    筆先に 祖母のおもかげ 偲ぶまぼろし
  
 -御菓子司松屋ブログより-

 

 

 

 

 

 

 

          

 

 

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