時の流れのはやさには驚くばかり…
ふと気がつけば、さくら満開の季節となりました。
この一ヶ月は、まさに怒涛の日々。
しかしその中でわたしは、様々なことを学ぶことができました。
このブログを読んで戴いている皆さまに、お役に立てる一助となるかもしれない…
そう感じましたので、以下は体験談として読んで戴ければ倖いです。
Facebookをご覧戴いている方はご存知だと思いますが、
わたしは今、松屋の仕事をしながら小山市にある会社をお手伝いしています。
その会社の社長さんは、五年前に心筋梗塞を患って一命をとりとめたものの、
三年前に、次期社長になるはずの30代の息子さんを突然失いました。
出張先で、朝起きたら亡くなっていたのです(やはり心臓のようです)。
さらには、最後の望みとしていたお孫さんも、
お嫁さんが実家に帰る事により断たれてしまいました。
これからどうしたらよいのだろう…
苦悩の日々を送られている中、
息子さんの一周忌の引き物をご注文戴いたのがご縁となり、
時々会社に訪問したり、夕食をご一緒したりしながら、
様々な悩みを聞いたり、ご相談を受けたりしてきました。
そしてある日、非常勤で良いから会社の役員として手伝って戴けないか…
と依頼され、私ごときに何ができるかわかりませんが、お役に立てるのであれば…
と、依頼を受けたのです。
そして次期社長として、会社を定年された方に専務として入社して戴きました。
その方は、偉大なる父をもつ息子さんが、自分が社長となる前に、
その人を社長として迎い入れ、その間社長としての自信をつけていきたいからと、
父である社長に頼んだ人でした。
社長がそれを快諾された五日後に、息子さんは亡くなります。
まるで遺言のような形になり、社長はその方を専務として迎い入れました。
社長はその方に、これからは鈴木由紀さんと上海の支店の李さんと三人で、
わたしの意志を継いで、会社を存続して下さいと頭を下げました。
それから約半年が経ちました。
誠実だったその専務が、日に日に変わって行ったのです。
会社を辞めたくない一人の年配者が、専務に取り入って、
様々な手をつかい、専務を祭り上げ、わたしだけならいざ知らず、
あろうことか社長までも早急に退いて、
専務を社長にするべくこうさくを始めました。
ある日、それが明るみに出ます。
社長は、専務をクビにすることを決断しました。
それは、とても辛く悲しい決断でした。
どんなに祭り上げられようと、
社長が最初に頭を下げ、どんな事があってもブレずに、
小欲に惑わされず王道を行って欲しい…
その思いを忘れてはならなかった。
誰にだって、私欲はあります。
ない人なんていません。
しかし、決してブレてはいけない事がある。
信頼というのは、心から信じているからこそ頼りとするもの…
それを裏切ることは、人として失格でありましょう。
人を雇う立場の方は、やはりしっかりとその人となりみて、
熟慮した上で選ぶことが大切であると痛感しました。
社内の多くの若い社員たちも、そのこうさくをくわだてた年配の上司に、
楽をして要領よく立ちまわる術を教え込まれ、
魂までもがフヌケとなっているのが現状です。
けれど今回のことで、悪だくみは最後にはあばかれるー
そう、骨身に沁みたはず。
お天道さまはみている
この言葉を噛み締めて戴きたい気持ちでいっぱいです。
新たに、社長の長年の親友的人物が入社される事になりました。
その人と共に、裸一貫一代で年商25億の会社を築き上げた社長のために、
相手から信頼される、より良い会社を目指していきたいと思います。
そのためには自ら率先して仕事をし、情熱を注いでいかなければ…
そう胸に刻んだ一ヶ月でした。