松屋から、四季折々の情景をお伝えします。

秋の夕暮れ
2014年9月26日

お彼岸も終わり、そろそろ秋本番となる季節。
毎年この頃になると、
夏の名残を惜しむかのように太陽がカッと照りつける日があります。

 

「秋になって、冬になっても、どうかわたしを忘れないでくださいね。

 ではまた、来年お目にかかりましょう」

 

そんな夏の声が聞こえてきそうです。

秋分の日を境に、真東から昇った太陽は真西に沈み、
昼と夜の長さがほぼ等しくなります。

 

野には秋の七草が花を咲かせ、季(とき)の訪れを知らせてくれます。
春の七草のように食するのではなく、見て愉しむ秋の七草。
派手さがなくひっそりと佇む姿に、わたしたちは夏の疲れを
そっと和ませてもらっているのかもしれませんね。

 

中でも、より秋を感じられるのはススキでしょうか。
別名である「尾花」は、穂を動物の尾に見立てて名付けられました。
ススキといえば真っ先に浮ぶのは、お月見のお供えですが、
実はこれには訳があります。

 

いにしえの人々が、中秋の名月(十五夜)に、収穫物を悪霊から守り、
翌年の豊作を祈願する際にお供えしたのがススキだったのです。
ススキにはそうした力が宿っていると信じられていたのですね。

 

くわしいことはわかりませんが、いにしえの日本人の感性・洞察力は、
ずば抜けていましたから、きっと深い意味があるのでしょう。

 

心地よい風が吹く秋の夕暮れ、
そんなススキと、いにしえの人々の暮らしに想いを馳せながら、
ゆっくりと散歩を愉しんでみてはいかがでしょうか。

きっと・・・日本人でよかった~ヽ(*´∀`)ノ
そんな風に思えるひと時となることでしょう。

 

一覧に戻る
このページのトップへ