松屋から、四季折々の情景をお伝えします。

夏つばき
2014年6月15日

梅雨に入るのを待っていたのように、連日の雨。。
今朝はようやく、青空が顔を出しました。
雨上がりの植物は、生き生きしています。
庭の夏椿(下の画像)も、葉にたくさんの水滴をまとい、
なんだかとっても嬉しそうヽ(*´∀`)ノ

 

夏椿は落葉の高木で、高さが15mほどになります。
椿と名乗るからにはツバキ科の仲間?と思いきや、そうではありません。
花が椿に似ていることから名付けられたようです。

 

この夏椿、
古い時代には、仏教の聖木「沙羅双樹」と誤認された樹木とも言われています。
平家物語の「・・・沙羅双樹の花の色 盛者必衰のことわりをあらわす」
これも、沙羅双樹と見間違えて、この夏椿を詠んだとか。
白い花がポトリと落ち、徐々に褐色にかわりゆく様子を、
盛者とていつかは衰えていく・・・と例えたのでしょう。

 

ちなみに椿は、「海石榴」とも書きます。
諸説ありますが、
その昔、海を渡り朝鮮へ持ち帰ったところ、石榴(ざくろ)にとても似ていたことから
その名がついたと言われています。

 

夏椿に限らず、椿は一様に花をポトリと落とします。
忌み嫌う人も少なくありませんが、わたしには桜の花とおなじように、
潔く散っていった古の日本人の姿と重なってなりません。

 

新緑の美しいこの季節、
雨の雫を身にまとい、木漏れ日の中でキラキラ輝く植物たちに、
逢いに出かけてみませんか?

 

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