松屋から、四季折々の情景をお伝えします。

初夏の風
2014年5月10日

初夏ー

 

緑滴るこの季節に吹く風は、
花冷えのする春の風とは明らかに違う、心地よい風。
薫る風、「薫風」とは誰がなずけたのでしょう。
薫り高き爽やかな風は、人のみならず生きとし生けるすべてのものを、
みんな爽やかにしてしまう…薫風とはそんな力がある気がしてなりません。

 

それにしても、
いにしえの日本人の感性には、ほんとうに驚かされます。
風の名前だけでも気が遠くなるような呼び名があるからです。
風だけではありません。

 

たとえば花が散ることを表現する言葉を拾ってみましょう。
梅や桜は「散る」といい、椿は「落ちる」、牡丹は「くずれる」、朝顔は「しぼむ」、
萩は「こぼれる」と表現しています。
四季の変化の豊かな、恵まれた大自然の中で育った日本人の感性の豊かさが、
限りなく美しい日本語を生み出したのでしょう。

 

こうした日本語が、ひとつまた一つと死語になっていき、
カタカナ言葉や、耳を覆いたくなるような言葉のみが氾濫しています。
国際人と呼ばれる人を目指すならば、
英語を自由に駆使し、洋服をスマートに着こなす人を目指すのではなく、
自国の文化に誇りをもち、大切にしてゆく心の持ち主になって戴きたいと思います。

 

その心は、それぞれの国の文化を尊重し、大切にする心に繋がるからです。
時には携帯電話を操作する手を休め、
やわらかな緑色の新芽が芽吹く木々を愛で、
初夏の風に吹かれながら、散歩してみませんか?

 

時間やお金をかけずとも、
遠い場所まで行かずとも、
すぐ近くにだって素敵な風景はあるはず。

 

初夏の風は、
きっとあなたを、やさしく迎えてくれますよヽ(*´∀`)ノ

 

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