松屋から、四季折々の情景をお伝えします。

木漏れ陽
2012年11月6日

      ♪誰かさんが、だれかさんが、だ~れかさんが見つけた
        小さい秋、ちいさい秋、ちっちゃい秋み~つけた♪

 

銀杏の落ち葉を目にする季節になると、自然に口づさんでしまうこの歌。
幼い頃、祖母と手をつなぎ近くの銀杏並木を歩くたびに歌ったものでした。
小春日和に誘われ歩く街並みが、刻一刻と秋色に深まりゆくを見るのが大好きでした。
黄昏どきには、大空一面があかね色に染まり、山並みの向こうへと帰り飛ぶ雁を、
見えなくなるまで見送ってから家に帰る…そんな子どもでした。

 

今もやっぱり秋が好き。
どんなに素晴らしい絵画も、どんなに豪勢なご馳走だって、秋の夕焼けには勝てません(笑)。

 

今日は「立冬」。
暦の上では冬のはじまりですがー
時おり、まるで夏が忘れ物を探しにきたかのように、突如あたたかな日が訪れます。
そう、小春日和。
猫でなくとも、縁側で日向ぼっこをしたくなるような日、ですね。

 

ちなみに、北欧では「インディアンサマー」、ヨーロッパでは「老婦人の夏」と呼ばれています。
やはり日本人は、名付けの天才だと思いませんか?
そのものズバリではなく、そこには溢れんばかりの情緒があります。
いかに感性が豊かであるか…そうしたところにこそ色濃く現れるのかもしれません、ね。

 

      手をつなぎ小春日和の散歩道 揺れる木漏れ陽二人を包まむ

 

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