松屋から、四季折々の情景をお伝えします。

江戸しぐさ
2012年4月20日

当店の創業は延宝元年、江戸時代。
その江戸時代に、人口100人もの大都市だった江戸の町で、商人道からはじまりやがて江戸の人の
暮らしの基本となったのが「江戸しぐさ」。
江戸しぐさは、現代の生活にも役立つヒントに溢れています。

 

例えばー
「もったいない大事」しぐさ。読んで字の如し、「もったいないから大事にしましょ」というもの。
世界中で知られている日本語「MOTTAINAI」の原点です。
江戸の人々は、古くなった浴衣を寝間着にし、着られなくなればほどいて赤ちゃんのおむつにし、
さらには雑巾…というぐあいに最後の最後まで使い切りました。
それだけではありません。雑巾を焼いた灰は洗剤や肥料にしていたというのですから驚きです。
江戸の人は、ケチだったのでしょうか?

 

いいえ、当時の人々の心の根っこあったのは「感謝」の気持ち。
浴衣ならば、生地を織った人や仕立てた人に想いを馳せ、安易に捨てたりはできません。
衣類に限らず、さまざまな製品や食べ物など、作った人のことを思えば最後まで大切に使い、
捨てるのは最小限に…という気持ちが、自然にわいてきたのでしょう。
現代に生きるわたしたちも、「もったいない」という言葉に込められた先人たちの想いを肝に命じて、
感謝から生まれる あるべき「エコ」 につなげていきたいものです、ね。

 

ちなみにー
「しぐさ」は、「仕草」ではなく「思草」と書きます。
さすが江戸っ子!粋ですね。

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