松屋から、四季折々の情景をお伝えします。

惜花
2012年4月12日

あたたかな陽射しがこんなにも有難いものと思えるのは、寒い時が長く続いたからでしょうか。
やわらかな風に吹かれ、さくらの花びらが舞う風景を見ていると…
これ以上の倖せはないと思うほどに、満ち足りた気持ちになります。
それはやがて、この倖せな気持ちをあの人にも届けたい…という想いとなり、胸いっぱいになるのです。

 

祖母は生前、「いっとう(一番)尊い心はなぁ、人さまを倖せにしたいと想うことじゃ。
そうやって生きていくとなぁ、いつのまにか人さまの倖せこそ自分の倖せ、となる」
そんな話をしてくれました。

 

心の持ち方一つで「人」は変わり、「環境」も変わり、「世界観」までもが変わっていく…
きっと祖母は、そうしたことを孫であるわたしに教えたかったのかもしれません。
わたしがそんな域にたどり着くには、一生をかけても叶うかどうか…
それでも日々一歩ずつ、その素晴らしい境地を目指して歩いていきたいと思います。

 

あっ!また風が強くなってきました。
まだ桜をみていらっしゃらない方は、どうぞ散り終わるその前に、お近くの桜の木の下に…
最期の舞いをみて、ほめてやって下さい。

 

   風に散る 命短し花なれば 愛でて惜まむ 一期一会と

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