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フェルメールの魅力

フェルメールの魅力
2012年1月28日

渋谷Bunkamuraで開催されている「フェルメール展」。
ようやく機会を得て、鑑賞してきました。

 

なんといっても、世界に約35点しか存在しないヨハネス・フェルメールの作品。
数だけでいえば、2008年に東京都美術館で開催された「フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち」の7点は画期的でした。
しかし、描かれた作品のテーマでフェルメールの世界観にアプローチしていると思われる今回の、
「フェルメールからのラブレター展」と題された展覧会は、ずっと気になり愉しみにしていました。
作品はわずか3点。
しかし、その3点が展示されていた一角は、驚くほどの存在感と異様なまでの世界観…
その中の空気までもが、フェルメール色に染まっているかのようでした。
真骨頂である、やわらかな「光」はもとより、手紙を読む女性の表情たるや、絵とするには信じがたい
息づかいや鼓動までもが伝わりくる画期的なものでした。
遺された作品の数が少ないということも、今回とても納得できました。
姿かたち、光と影、背景、色彩に加え、心の描写までとことん追求したと思われる作品に、いったい彼は
どれほどの心血を注いだことか…。
きっと一枚の絵を仕上げるのに相当な時間が費やされている、だから少ないのだ…と思ったのです。
もとより、一番好きな画家でありましたが、ますますファンになってしまいました。

 

前回の本もそうですが、素晴らしい絵や音楽に触れることで、心はとても豊かになります。
巷では心療内科が急増していると聴きますが、病院や薬に頼る前にそうしたものにふれることで
心が穏やかになり、温かな感情が甦るのでは…と感じています。

 

厳しい寒さが続いて、インフルエンザも猛威をふるっているようです。
どうぞ皆さま、くれぐれもご自愛くださいますように…。

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