萩や女郎花などの、秋の七草も影をひそめ…ゆっくりと秋が深まりはじめました。
早いもので、もうすぐ11月です。
年末が近づくと、あちらこちらから聴こえてくるのが、
「またひとつ、歳をとっちゃうわ」というため息まじりの声。
かく言うわたしも、以前は同じように呟いたものでした。
しかし、どなたかの言葉だかは忘れましたがー
歳は取るものではない
重ねるものでもない
有り難くいただくものだ
いただいて、自分で自分の人生を育てるのだ
という説を読んで、ああなるほどなぁと思ったものです。
更に、
「映画を観、美術館に行き、俳句や短歌を愉しみ、読書をする。つまり、文化に触れることだ。
こういう人には若々しいオーラがある」という件にも納得しました。
たしかに、そうした人の脳は間違いなく柔軟になり、好奇心旺盛。
新しい考え方や、異なる価値観にも心を開けるはずです。
脳が固まると、自分の考えを曲げないし、新しい価値観を受け入れる柔軟さがなくなります。
歳を取るのは皆平等なれど、その老い方には大きな個人差が生まれる…ということですね。
体が衰えてくるのは致し方ないとしても、せめて気持ちだけは若々しくありたいものです。
高齢化社会といっても、皆が若々しければ社会全体が明るくなるはず。
これは、立派な社会貢献かもしれませんね。
人生は、一度きり。
栃木市の生んだ文豪・山本有三の「路傍の石」の一節を、あらためてかみ締めたいと思います。
たったひとりしかない自分を
たった一度しかない一生を
ほんとうに生かさなかったら
人間に生まれてきた甲斐がないじゃないか