今でこそコンビニをはじめ、さまざまな所で「おやつ」を買えるようになりましたが、
わたしの幼き頃は、「おやつ」はすべて母や祖母の手作りでした。
特に母特製のドーナツは、今でも天下一品と思えるほど、実に美味しいものでした。
そんな経験があるためか、母となったわたしもよく子どもにおやつを作ったものです。
中でも、[にんじんホットケーキ」は、子ども・子どもの友人・友人のお母さんにとても好評でした。
えっ?友達のお母さん?…そうなんです。
わたしのおやつ作りは、お店の仕事や家事をしながらのものでしたから、
母のように小麦粉とベーキングパウダーを入れて…という手間のかかることはできません。
市販のホットケーキの粉を使いました。
ただひとつ手間をかけたのは、にんじんをすりおろすこと。
そのにんじんを卵・牛乳と混ぜ、粉と合わせて焼き上げ、バナナ・苺などのフルーツで飾ります。
最後に、搾り出しチョコレートで子どもたち一人ひとりの名前を入れて、出来上がり。
それを食べる彼らたちの、嬉しそうな顔・顔・顔・・・。
ある日、子どもの友達のお母さんから電話がありました。
「うちの子はにんじんが大嫌いで、どんなに手をつくしても決して食べなかったのに、
突然へいきで食べるようになりました。聴けば、お宅でにんじん入りのおやつを食べ、
にんじんって美味しい!と思ったと。助かりました。有り難うございました。」
にんじんって、綺麗な色だね~。にんじんって、甘くて美味しいんだよ~。
そういいながら、みんなで一緒に作ったからでしょう。
「おやつ」っていいな、とつくづく思った記憶があります。
「おやつは、子育てのキーマン」・・・その所以は、そんな経験でした。
日中が忙しければ、夕食後。ほんの少しの時間でちょっとしたデザートが作れます。
テレビを消し、虫の音を聴きながら…
子どもといろんな話をしながら作れば愉しいですよ♪
もちろん、遅く帰ってくるお父さんの分も忘れずに。
妻と子の手作りデザートに感激し、帰宅が早くなるかもしれません、ね。