• 栃木県栃木市の御菓子司、創業延宝元年『松屋』
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有り難き倖せ
2012.02.04

 

先日、誠実そうな青年のお客さまがいらっしゃいました。

ひと通り商品をご覧になられても、不安そうに迷い決めかねておられるようでしたので、

「大切な方へのご進物ですか?」と尋ねると、「はい。結婚相手の両親へ挨拶にいくので…」と。

実はー 有難いことに当店には、気を遣う進物をお求めになる方がとても多いのです。

そうした時はまず、相手のお好みをお訊きしています。甘党か否かー

甘党であれば、迷わず羊羹をお薦めします。

黒糖・柚子・大納言の三種があり、大小いずれかの大きさ・本数を選んで戴きます。

ご予算が許せば、何といっても木箱入りがお薦めです。

家族が多い場合は、季節感のある上生菓子も。煉切・求肥・鹿の子などの彩り豊かな詰め合わせです。

甘党ではない・好みが解らない・お子さんや若い方もいるという場合にお薦めしているのは、カステラ。

しっとりした食感と、飽きのこない美味しさは、多くの方に悦ばれています。

では、どら焼きやきんつば、さくら餅や草もちなどはダメなの?…いえいえ、そんなことはありません。

ただ、そうしたお菓子は普段お茶菓子として召し上がっているものですよね?

ここ一番!という時には、和菓子の中で高級とされている羊羹やカステラをお届けすることで、

お持ちになる方の心遣いが伝わる…と考えています。

大切な人への贈りものー  そのお気持ちをお手伝いさせて戴けたら…と。

二度目・三度目の訪問の際には、相手の方のお好きな物や、市外なら栃木の名物でもある鉱泉煎餅をお持ちになることで、またまた心遣いを感じて戴けるのではないでしょうか。

 

さて、先のお客さまはといえば…カステラを選ばれてお買い上げになり、

「助かりました。知人にすすめられこちらに来て良かったです」と話されました。

「和菓子は、人生の節目節目に寄り添っていくものですから、これを機に、どうぞ末永くお付き合いを

させて下さいませ」と申し上げると、「有難うございます!また相談にのって下さい!」と仰って、

入ってこられた時とは別人のように、背筋を伸ばし意気揚々と帰って行かれました。

商売をさせて戴く中、こうしたコミュニケーションが、何より嬉しいものです。

若きカップルの末永いお倖せと、やがて生まれてくる赤ちゃんが健やかに成長されることを祈りながら、

お車が見えなくなるまでお見送りをした、朝のひとコマでしたー


フェルメールの魅力
2012.01.28

 

渋谷Bunkamuraで開催されている「フェルメール展」。

ようやく機会を得て、鑑賞してきました。

なんといっても、世界に約35点しか存在しないヨハネス・フェルメールの作品。
数だけでいえば、2008年に東京都美術館で開催された「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち」の7点は画期的でした。
しかし、描かれた作品のテーマでフェルメールの世界観にアプローチしていると思われる今回の、

「フェルメールからのラブレター展」と題された展覧会は、ずっと気になり愉しみにしていました。

作品はわずか3点。

しかし、その3点が展示されていた一角は、驚くほどの存在感と異様なまでの世界観…

その中の空気までもが、フェルメール色に染まっているかのようでした。

真骨頂である、やわらかな「光」はもとより、手紙を読む女性の表情たるや、絵とするには信じがたい

息づかいや鼓動までもが伝わりくる画期的なものでした。

遺された作品の数が少ないということも、今回とても納得できました。

姿かたち、光と影、背景、色彩に加え、心の描写までとことん追求したと思われる作品に、いったい彼は

どれほどの心血を注いだことか…。

きっと一枚の絵を仕上げるのに相当な時間が費やされている、だから少ないのだ…と思ったのです。

もとより、一番好きな画家でありましたが、ますますファンになってしまいました。

 

前回の本もそうですが、素晴らしい絵や音楽に触れることで、心はとても豊かになります。

巷では心療内科が急増していると聴きますが、病院や薬に頼る前にそうしたものにふれることで

心が穏やかになり、温かな感情が甦るのでは…と感じています。

 

厳しい寒さが続いて、インフルエンザも猛威をふるっているようです。

どうぞ皆さま、くれぐれもご自愛くださいますように…。

 



 

本に涙
2012.01.19


 

最近、わたしは涙もろくなりました。

もとより、悲しい時より感動すると泣く子どもではありましたが…

よりいっそう、それが顕著になってきた感があります。

そして今回、わたしは生まれて初めて本を読んで号泣しました。

本で人生観が変わる…そんな本に出逢ったのは、本当に初めてでした。

 

この歳になっても、こうして子どものように純粋に感動できることが、無性に嬉しい。

こんな時代だからこそ、崇高なもの・純粋なものに心惹かれるのかもしれません。

本はいいですね。何度でも読み返せるし、何度でも感動できる…。

善い本に巡り逢うことは、とっても倖せなことです。

忙しくてとても読書なんて…と諦めずに、「忙中閑有り」。

ぜひとも、読書を愉しみましょう!

 

 

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