• 栃木県栃木市の御菓子司、創業延宝元年『松屋』
  • 栃木県栃木市の御菓子司、創業延宝元年『松屋』
  • 栃木県栃木市の御菓子司、創業延宝元年『松屋』
商品のご購入はこちらからどうぞ
御菓子司『松屋』トップページブログ『季のおとずれ』
甦った白鳥
2012.12.08


 氷の上を優雅に舞うフギュアスケート。

 

 しかし、その華やかさの裏には壮絶な血の滲むようなレッスンの日々があります。

 さらに、本番前に襲いくる重苦しいプレッシャー。

 他のスポーツ同様に、自分との闘いに始まり闘いに終わる競技 といえましょう。

 

 

 先ほど、浅田真央がグランプリファイナルを制覇し、4年ぶりの金メダルに輝きました。

 フリーで「白鳥の湖」を舞う彼女の姿に、わたしは思わず感動し、涙しました。

 この日を迎えるまで、この細い体・この若さで、どれほど苦しみ、悩み、泣き叫んだことだろう…と。

 

 大きなスランプに苦しむ中、最愛の母を亡くした彼女。

 ついに、「スケートをやめたい」 とまで口にしたといいます。

 

         

 

            けれども彼女は、諦めなかった。

 

 

 

 苦しみと悲しみをのりこえたからこそ掴んだ、「メンタルのコントロール」。

 浅田真央はついに甦り、美しい白鳥となりました。

 たおやかで、やさしくて、凛とした、みごとな白鳥の湖を演じきりました。

 

 目の前に立ちはだかる壁が、高ければ高いほど、越えた時の悦びは大きくなるのだと、

 あらためて思い知らされました。

 そして、そうした姿こそ人の心に感動をもたらす…ということも。

 

 

            

            真央ちゃん、よくここまで頑張ったね。

        

            おめでとう…ほんとうに、おめでとう。

 

        

 

 

 

 

 

 

筏のお話
2012.11.29

  

 

 

 とらわれない心を持つー

 

 常に心がけているつもりでも、なかなかどうして難しいものです。

 

 ふっと、亡き祖母が教えてくれた「筏(いかだ)のお話」を想い出しました。

 

 

昔むかし、お釈迦さまに一人の弟子がたずねました。

「お釈迦さまはいつも、どんなものに対しても こだわる ことはいけないと仰っておられます。

では、お釈迦さまの教えに対しても同じことが言えるのでしょうか」

お釈迦さまは、ふか〜く頷かれて言いました。

 「とても良い質問です。これはとても大事なこと故、みなもよく聞いておきなさい」と言われ、

ひとつの喩(たとえ)話をお話になりました。

 「旅人が旅している途中、大きな川に出くわしました。目的地に行くには、その川を渡るか、

川づたいに歩いて行くしかありません。

ところが、川のこちら側は岩がゴツゴツして歩きにくく、川の向こう側は草地で歩きやすそうです。

向こう側に渡りたいと思うのですが、川は深く流れは急で、渡し舟も見当たりません。

そこで旅人は、川を渡るために筏を思いつきました。

流木を集め、つる草で縛って作った筏に乗り、旅人は無事向こう岸に渡ることができたのです。

   ふむ、この筏は役に立つ。捨てるのは惜しい。自分で作ったのだから持っていこう。

そう考えた旅人は、筏を頭にのせて歩いて行ったのです。

 

さあ、弟子たちよ。この旅人をどう思いますか。この旅人は本当に筏を生かしたといえるでしょうか」

 

弟子たちは口々に言いました。

 「それは違います」

 「筏は置いていくべきです」

 「持っていっても重荷になるだけです」

お釈迦さまは言いました。

 「そうです。旅人は筏を岸に引き上げるか杭につないで行けばよかったのです。

すると後からくる誰かの役に立つ。旅人が身軽に旅を続けてこそ、筏は用をなしたといえるでしょう。

筏に対する とらわれ を捨てれば万事うまくいったのです。

 

弟子たちよ、どんなことにも とらわれない ことが一番の要です。

それは、わたしの教えであってもそうなのですから、それ以外のものはなおのこと。

常に我が身を振り返り、とらわれないように努めなさい」

 

 

    お釈迦さまのお話を通して、祖母の教えがじんわりと胸に沁み入ります。

 

 

       

 

 

文字にこめる心
2012.11.20


そのむかしー

弘法大師空海は、留学僧として唐(中国)に渡りました。

ところが、その一団を乗せた船が嵐にあい全く違う場所へ漂着してしまいます。

土地の役人に怪しまれ、みな右往左往する中、空海は静かに墨をすり始めました。

そして、遭難して流されたこと、唐に来た目的を手紙にしたためたのです。

すると、どうでしょう!

流麗な文章と見事な筆跡に、役人の疑いはたちまちに晴れたのでした。

文字には、人の心を動かす大きな力があることを教えてくれる…そんなエピソードですね。

 

パソコンや携帯電話が普及し、文字を書く機会が激変してしまった現代にあってはなおのこと、

筆文字や手書きの文字から伝わる温もりは、必ずや手にした人の心の温もりとなることでしょう。

 

 

わたくしごとですが、都内に事務所を持つ(公益財団法人)独立書人団に所属しています。

毎年、年明けの1月に、六本木にある国立新美術館で「独立書展」が開催されます。

会場内を圧倒するスケールの大作をはじめ、個性ある書を愉しんで戴ける書展です。

実際、今までの書展のイメージがガラリとかわり、絵画のように楽しめました!という方も

たくさんいます。

ご興味ある方には、ご招待券を差し上げています。

ちなみに…わたしの雅号は、鈴木貞心 。今回の作品は「幻」です。

今は亡き祖母が、手をひろげ包み込んでくれているような姿をイメージして書きました。

お時間あれば、下記の会期中に是非ご高覧くださいませm(_ _)m

    

    

   第61回独立書展

         会場 六本木・国立新美術館

         会期 平成25年1月9日(水)〜21日(月)10時〜17時まで

            *休館日15日(火)  初日は12時会場・最終日は14時閉場

 

 

 

 

 

 

このページのトップへ